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もう一度、を叶えるために。second

第16章 みんなで呑もうよ♪




昼になり、突然、カカシ先生から通達があった。


「ま、兎に角。お前には一度、里に戻ってもらうことになったから。」

「…だから、嫌だっつってるじゃないですか。」

何の前置きもなく、何なんだよもー。

「一度って言ったでしょ。綱手様にはきちんと報告入れた方がいいと思うよ?」

「う〜ん…。」

それはそうだろうけどさ…。

「それに、ウルジさんが言うには、お前の手には木の葉隠れの入里札が握られていたんだって。だから、俺達に連絡が来たわけよ。…ほら、これ。」

手渡されて、身を起こして受け取る。
確かに入里札だけど…。
私、こんな物持ってないよ。

私が首を振ると、カカシ先生はやっぱり、って顔をした。

「ウルジさんの前に、お前を助けた誰かがいたんだろうね。で、お前が見つかりやすいように、この家の前まで運んだ。」

「え、私、ここで倒れてたんですか?」

森の中にいた筈だけど。
そこで力尽きたから、人里にまで来れる筈が…。

ま、まさか…。

別人格が…?

「…どうかした?」

「い、いや…何でもないです。何でも…。」

言えるわけない。
しかも、まだそうと決まったわけじゃないし。
サソリさんの仮定の話だし。

「エニシ?エニシ〜。何か抱えてるなら言いなって。何事も、抱え込み過ぎたって手に余るだけでしょ?」

「いや…でも…。」

誰にも知られたくないんですが…。
人の目が沢山あるここでなんて特に…。

「エニシ、周り見てみなよ。今だったら、誰もいないよ?」

「え?」

顔を上げて、周りを見回すと、気を使ってくれたらしいみんながいなくなっていた。
念の為にと、円でこっそりと探ったら外にもいないようで。
それを見ていた先生は苦笑する。

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