第5章 やっと追いついた!
なによりも…。
「私にとってきび団子は、チャクラ回復に打ってつけの食材なんです。栄養価も高いし。」
そうなの。
びっくりするくらいキビモチはチャクラの戻りがいいの。
これは私だけらしく、一緒に食べた綱手様やシズネさんにはあまり変化はなかった。
「それに、ここのきび団子は今までの中でダントツ味がいいんで、きっと質もいいと思うんですよ。」
めっちゃ残念。
「明日貰えばいいのでは?」
「そりゃまぁ…、そうなんですけどね?」
どうせだったら今欲しいじゃん?
食べてすぐに効果が出るわけじゃない。
大体半日くらいの誤差あるし。
「今日は大人しく寝ときます。」
「その方が人を叩き起こして回るよりは建設的でしょうね。」
叩いて起こそうとは思ってないよ、私だって。
「不服そうですね。だけど、見ていてやりそうな雰囲気ありましたよ?」
若干にやっと笑った鬼鮫さん。
か〜!腹立つわ。
「やりませんよ。だから玄関先で止まったじゃないですか。」
ムッとしながら答えると、くつくつと笑われた。
…もしかして揶揄われてる?
「なら、早く寝てしまう事ですね。火は私がみておきますから。」
「…ありがとうございます。」
気を遣われたり揶揄われたり、なんだか憎めない人。
私は厚意に甘えて、イタチの横に体を横たえて目を閉じた。