第15章 決別
「取り敢えず、自来也の為でもある。それはこちらでも何とかしよう。」
「お願いします。それと出来れば、ナルトと八尾の人柱力の人、可能なら我愛羅くんとの接触を試みたいんですが…。」
これは、さすがに厳しいだろうな。
言ったら、シズネさんは案の定、眉を顰める。
「それは出来ないわ。あなたを疑う訳じゃないけど、写輪眼と尾獣はあまりにも相性が悪いもの。それに人目を避けることは不可能に近いわ。」
「ですよねぇ…。」
でも、我愛羅くんをそのままにするのもな、目覚めが悪いっていうか。
でも、逆を言えばここで一尾と切り離してもらえたから、生き残ることが出来た、とも言える。
遅かれ早かれ、尾獣は狙われて抜かれる。
ナルトが避けられなかったなら、我愛羅くんも避けては通れない。
尾獣と人柱力は文字通りの心身一体。
人柱力にとって、尾獣は命そのものだ。
ナルトが助かったのは、確か、封印してあった半分を入れられたから。
いや、待てよ?八尾の人が助かったのは何でだったっけ?
「エニシ〜?また、な〜にを知ってるのかな?」
「え?」
あ、あれ?
気づけばじと〜と三人から見られていた。
「あ、え〜っと…。」
「知ってることは話すよね?」
「ハイ…。」
我愛羅くんのことを話すことになりました。