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もう一度、を叶えるために。second

第15章 決別



「「ごめん。」」

「二人にするんじゃなかった。」

「私達がいたら、あんなことにはならなかったかもしれないのに。」

「ううん、二人がいてもああなってたの。寧ろ、避難してくれてて助かったよ。」

そう言ったら、二人の力が強まった。

「「ばかエニシ。」」

「ははっ。ごめんごめん。」

「まぁ、お前達には暫くここに留まってもらうことになる。さっきも言ったが、ここで白虎の姿を人に見せてはならん。くれぐれも注意しろよ?」

綱手様がそう言うと、二人は私から身を離して彼女の方を見る。

「「分かった…。」」

ちょっと嫌そうだけど、ここにいてもらう為には仕方がない。

「さてと、これからまだ暁のことについて話さなきゃいけないんだけど…。キミ達、このままここにいる?」

先生の言葉に、双子は一度互いを見やってから、彼の方を向く。

「いる。」

「エニシから離れるなんてイヤ。」

ひしっと私の両脇を固めた二人に、嬉しいような困ったような…。

「デレデレだな。」

「分からなくはないですね。」

綱手様とシズネさんは、そう言って笑った。

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