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もう一度、を叶えるために。second

第15章 決別




「ほう、面白いものを手に入れたな。」

「…面白いで済むのでしょうか?」

予想通り正反対の反応を示す二人。

「そんなわけで、まだ小さいですし、路頭に迷わせたままなのは大変心配なので、ここに呼びたいんですが…。」

さすがに里内に連れ込むのは厳しいかしら?

「可愛そうだけど、さすがにここに呼ぶのは…」
「いいじゃないか、シズネ。白虎の双子は人間に化けられるのだろう?獣にならなければバレはせん。」

「綱手様…。」

面白そうにする綱手様に、頭を抱えるシズネさん。
すみません、ご心労をおかけして。

「あの、二人にも言い聞かせるんで、どうか、よろしくお願いします。」

頭を下げると、小さなため息が聞こえた。
それを合図にそろりと顔を上げると、苦笑するシズネさんと目が合う。

「分かったわ。でも、くれぐれもここで白虎の姿を晒しては駄目よ?」

「はい、ありがとうございます。」

良かったぁ〜…。

「よし、早速呼べ。」

いや、呼ぶけども。
呼ばせてもらいますけども。
この人ほんと、長として大丈夫なんだろうか。

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