第14章 ♪龍地洞ってどんなとこ?
「それで?どうして親切に教えてくれるの?」
「言っただろ、誼だと。それに…少し気になる事を聞いておこうと思ってな。」
サソリが掴んだ情報。
その中の一つが、ペインの裏に潜む、マダラとかいうふざけた名前を名乗る者との会話だった。
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『…ーーなんだって。どうして全世界を巻き込んで大戦にしようとしてることがバレちゃったのかな?』
『知ラネェヨ。ダガ、当テズッポウニシテハ、ヨク読ンデヤガル。ドウスル?厄介ダゾ?』
『アレは昔からそうなのさ。所々でぴたりと標準を合わせてくる。だが、確かに大戦の火蓋を消しにかかられると厄介になるな。』
『もう殺しちゃえば?十分に熟したからストックにでもしちゃえばいいんじゃない?』
『オ前ハ何デモ簡単二考エスギル。アレニハマダ伸ビ代ガアルト言ッタダロ。成熟サセルノニモ時間ト労力ガ必要ダトモ。』
『俺もそう思っていたが…。潮時なのかもしれないな。災厄と成り得るなら、ここで刈り取るのもいいかもしれない。』
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気分の良い会話ではないが、キーワードを拾うには打って付けだった。
’’世界大戦’’、’’ストック’’、’’熟す’’…。
ここから推測できるのは、エニシは未来を知っているとの情報が冗談の類ではなかった、ということ。
そして、ペインの裏に潜むマダラなる者はエニシの写輪眼を狙っている実力者であること。
写輪眼を使い熟せる自信があるからこその言葉なのだろう。
エニシの傀儡化はこちらも狙ってはいたが、エニシの裏にはライールがいる。
彼女に手を出す事は納得できず、また出される事も気に入らなかった。
故に、情報を流すに至ったのだ。
ライールを逃がす為に…。
だが、とある事について、何となく聞いてみたくもなった。