第13章 思ってたよりも綺麗な人
まぁ、確かに。
最近は術も安定してきてるし、前回のリベンジをしたいんだろうなって事も分かってはいる。
忍術においても医術においても、経験に勝るものはなし、とはよく言われる名言ではあるよね。
う〜ん…。
ここは、実戦の経験を積ませる意味でも、連れて行ったほうが二人の為になるのかもしれない。
「じゃあ…。一緒に行ってくれる?」
そう言ったら、二人はぱっと顔を輝かせた。
「「うん!!」」
そんな二人を小南は優しく撫でる。
「でも、今動くのは得策じゃないわ。オビトがあなたが載っているビンゴブックを持ってきたの。それで、角都と飛段が動いたのよ。」
「あぁ、異様に懸賞金で金をかき集めるのが好きな人か。黒頭巾の方だよね?」
「そう。本当によく知ってるわね。それも予言書?」
「そう。角都と飛段…だっけ?その二人が後々、カカシ先生と後輩くん達と戦うんだけど、その死闘が凄い好きだったんだよね。」
あれは、名場面だったなぁ。
「…もしかして、角都達が負けるの?」
「うん。カカシ先生達が危ない場面は結構あったけど、最終的には倒したよ。」
シカマルが鎌男を倒した場面は、スッキリボタンがほしいと思ったくらいにはスッキリした。
「想像つかないわ、あの二人が死ぬなんて…。」
「鎌男…角都だっけ?」
「飛段よ。」
人の名前って覚えづらいわ〜。
「飛段ね、飛段。そいつに至っては本当に死なないから生き埋めになるよ。」
「…それ、這い出てくればいいだけじゃない。」
「ふふん♪それが這い出てこれないんだな〜。」
「それ、どういう状態なの?」
「それは秘密〜。」
「裏切り者〜。木の葉に味方するのね?」
「木の葉っていうより、後輩くんに味方するって感じかな。小さい頃から知ってる子なんだよ。」
にっと笑うと、ちょっとむくれちゃった。