第13章 思ってたよりも綺麗な人
「じゃあ、角都は何でやられたの?」
「援軍が来てね。最終的に、ナルトの技で倒されてた、かな。」
そこら辺がちょっとあやふや。
「ナルトって…九尾よね?尾獣技か何か?」
「いんや、確か自前の技だよ。尾獣技じゃない。ナルトは侮れないよ〜。」
うずまき一族だし、ど根性だし、強いんだから。
小南は私を見て、やれやれとため息をついた。
「覚えとくわ。とにかく、あの二人が動いたのなら明るい内は外に出ない方が得策よ。」
「へぇ。何で?」
夜動くのは忍の基本って相場は決まってるのに。
「飛段がね、夜動きたがらないんですって。」
「…え、何それ。」
どんな理由よ、それ。
「角都が偶に愚痴をこぼすのよ。飛段は夜になると使い物にならないって。睡眠欲求に忠実らしいの。だからといって朝が早いわけでもないみたいだけど。」
「めんどくさい人なんだね。」
忍は大体が夜動くものだもんね。
動きたい時に動けないとか、相棒がそれじゃ嫌だわ。
私としてはありがたいけど。
「んじゃま、夜に移動することにしますか。」
「そうね。深夜に動くことを勧めるわ。」
「うん、そうするよ。二人もそれでいい?」
「「いいよ〜。」」
ま、虎はどっちかというと夜行性だもんね。
「じゃあ、それまでは少し休んでらっしゃい。」
「ありがと。少し仮眠とらせてもらう。」
小南のありがたい申し出に素直に甘えることにした。
「「やったぁ。お昼寝だ〜。」」
やれやれ。
半分遠足気分だな、こりゃ。