• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第13章 思ってたよりも綺麗な人



「その…。大戦の前にイタチがとある事をやるんだけど、それを阻止しようと思ってて…。」

「ある事って?」

「それは、その…。ごめん、言えない。でも、暁をどうこうするとかじゃないよ。」

小南の雰囲気的に、そういう心配をしてるのかなって。
強ち外れてはなかったみたいで、少し空気が和らいだ。

「そう…。」

「うん…。ほら、イタチって勘がいいじゃん?でも私はすぐに顔に出るもんだからさ。だから勘付かれないように、って思って、ね…。」

みるみる呆れ顔になっていく彼女を前に、段々と言葉が尻すぼみになっていく。

「…そんな大事なことを私達には言ったのね。」

「うん…つい…。」

だって、話してみたかったんだもん…。

小南は頭を抱えて、長い長いため息をついた。

「一応は、大丈夫な筈よ。オビトは世界大戦のことを知られたくないみたいで、私と長門には口止めをしてきたから。不本意だったみたいよ。」

あ…そうなんだ…。

…ほっ…。

セーフ…!!

胸を撫で下ろしたら、半眼を向けられた。

「…全く良くはないわよ。いつ、どんな形で本人に伝わるか分からないんだから。よくよく、警戒しなさいよ?」

「へへっ。分かってるって。」

「もう…。一応、見れる範囲で気をつけておいてあげるわ。」

「恩に着ます!」

あ〜小南が味方で本当に良かったぁ。

「ふふっ、調子いいんだから。」

笑いを零す彼女に、私はにっと笑い返した。

/ 802ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp