第13章 思ってたよりも綺麗な人
「これからどうするの?」
「どうしようか…。いや、その前に経緯を教えてくれない?今日、いきなり不死身コンビに襲撃されてさ。逃げ切ったけど、すごい驚いたよ。」
いきなりだったもんな。
また、鬼鮫さんから場所を聞いて来たのかな?
すると、小南は、少し困惑を滲ませながら口を開く。
「…この前、ここで色々話したでしょ?その一部がオビトに伝わってたの。」
うん、まぁ、確かに色々話した…よ、ね…。
…あれ?
私、何を話したんだったかしら…?
「世界大戦が開かれることを聞いたらしくて、それで危険視されたみたいなの。」
………。
まずくね?
イタチに伝わったら、一発アウトな件だよね?
「…小南。お願いしてもいい?」
「…私も、いつまでもは庇いきれないわよ?」
「いや、うん、そっちじゃない。…ないけど、これも難しいかもしれない…。」
何でよりによって…。
っていうか、何で世界大戦のことを言ったんだ、私。
自分の馬鹿さ加減に頭を抱えるしかない。
「イタチにさ、世界大戦のことを伝わらないように情報を遮断してほしいんだけど…。」
「…何でイタチだけなの?」
「小さい頃にさ、イタチに預言書の半分も知らないって言ってあってさ…。全部知ってること伝えてないの…。」
「何故、イタチには言わなかったの?」
うん…、まぁ…、何で?ってなるよね…。
周りに誰もいないって分かってるんだけど…。
ぐっと小南に近づくと、耳打ちするように声を抑える。
だって、初めて綱手様達以外に打ち明けるんだもん。手に汗が滲むくらいには緊張してる。