第13章 思ってたよりも綺麗な人
お腹をすかせた双子のために、まずは肉屋でブロックを二つ買ってきた。
ついでにおにぎりを二つ買い、待ち合わせ場所に急ぐ。
「お待たせ〜。異常はなかった?」
「「うん。」」
「誰も来なかった。」
「気配もしなかった。」
「そっか、お留守番ありがと。はい、ご飯買ってきたよ。」
「「にく〜!」」
食べやすいように広げると、双子は嬉しそうに肉を頬張り始めた。
さてさて、蛇の方はどうなったかな。
う〜ん、さっきよりは温かくなったけど、動きは全くないね。
今度はトレーナーの下に入れてみるか。
「よいしょっと」
蛇を中に入れ、ジーンズの中にトレーナーの裾を入れて落ちないようにする。
「これで良し、と。私もお昼食べよっと。」
ついでだから火起こしして紅茶でも飲もうかな。