第13章 思ってたよりも綺麗な人
「逃げられると思うなよ。」
冗談じゃない。
逃げるに決まってるじゃない。
「テメェ!!何投げてきてんだコラァ!!」
…この状況、どうしてくれよう。
もう、ヤケクソだ!!
「影分身の術!」
出せる限界までの人数を出すと、二人と一体に一斉に飛びかかってもらう。
「ムダムダァ!」
勿論、影分身だけじゃござーせん!
ピカっ!
ドカドカドカン!!
「な、何だ!?」
閃光弾二発に発煙弾三発、爆竹弾三発に手作り胡椒玉五発。
持ち分全部をばら撒いた。
影分身はそれを合図に一斉に消えたらしい。
「へっくしょい!!」
「はくしょん!」
二人のくしゃみが盛大に聞こえてくる。
効果は身を持って実証済みよ。
なんせカカシ先生のマスクでさえも貫通する優れもの。
「あっはっはっはっ!!ダッセー!!」
デイダラの大爆笑が聞こえるところを見るに効果は絶大ね。
んじゃ、今度こそトンズラじゃ〜!!