• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第13章 思ってたよりも綺麗な人



「ひゃっほ〜!!」

奇声と共に大きな鎌がブンっと振り下ろされて、慌てて避けた。
あっぶな〜。すれすれ。

「神の裁きを受けやがれ!!」

「何が神の裁きだ!オカルト教が!!」

火遁!豪火球の術!

「うあっち…!」

「ざまぁみろ!」

「んだと!?」

言いながら、びゅんと鎌が飛んできた!
変則的過ぎて、いつどんな攻撃がくるか読みづらい人だわ。

「邪神教はいいぜぇ?極上の痛みを味わわせてやるよ。」

鎌を振り回しながらのこのセリフ。
思考回路が正真正銘の殺人鬼だ。

「この変態野郎が。」

ほんと、アニメも実物も苦手だわ〜。
言ったら分かりやすく変態が怒る。

「テメェ!邪神様をナメんなよ!?」

「けっ、宗教なんてお断りなんだよ!べ〜だ!」

土遁!岩鋭槍!

「痛てぇな。人の痛みを知らねぇろくでなしが!」

「あんたにだけは言われたくないわっ。」

気持ち悪っ。
全身串刺しで涼しい顔して立ってるって、最早化け物よ。

とにかく逃げなきゃ…

「…何!?」

足に何かが絡みついて…ひいぃぃ!
気持ち悪いのパート2!!

「お前でも足止めくらいの役には立つものだな。」

ほんとにイヤ!この二人!
生理的に受け付けない!
も〜!こうなったら!!


ガンンっ!!!!


思いっきり足を踏み付けて、地面から生える足元に巻き付いている黒い紐状のにゅるにゅるを踏みつける。
そうすると、にゅるにゅるは千切れたけど、地面は破壊されて連鎖的に岩鋭槍が崩れていく。
変態は取り逃すけど、脱出する方が優先よ!

「無駄だ。」

「とうかしら、ね!!」

ぶちぶちっと無理やり引きちぎり、ゴミを変態の方に投げつけると、起爆札付きクナイをそれぞれに投げつける。


ドカドカアアアァァンン!!!


三枚入りだからね。
それなりの威力になった。

よし、今度こそ!って思ったところで黒い大きな影が上空に躍り出た。と思ったら、


ドシャアアァン!!


雷が降ってきました…。
もう滅茶苦茶や…。
/ 802ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp