第13章 思ってたよりも綺麗な人
さてと。
地下を見てきますか。
確か、この間ひき肉を買ってあった気がするんだよね。
隅に置いてある簡易冷蔵庫を開けると、ありました。
白に札を作ってもらって正解だったね。
めちゃくちゃ重宝するわ。
「あとは、白菜と…小麦粉とドライイーストね。砂糖と塩は上にあるし…」
不意に何かが引っかかる感じがして、はっとなって写輪眼にチェンジした。
ここ最近の件で懲りた私は網を張ることにしたの。
半径20m以内に知らない誰かが入った場合、至る所に括り付けてある目玉モドキの写輪眼ボールが起動するようにしてある。
イタチ達はいいのかって?
いいんです。
みんなにはフリーパス代わりの札を常に持ち歩ってもらってるから感知には引っかからないのさ。
おっと、そんなことより誰だ?
印を組んで、と…。
どこから入ったかが分かる仕掛けがほしいね。
一つ一つにアクセスするのが面倒臭い。
あ、人影!
南側から入られたっぽい。
しかも動きが速い。
家の近くの仕掛けから見た方が早いかも。
アクセス、と…
「…え!?」
うそ、何で!?
「不死身コンビじゃん…!」
やばいよ!
肉だけ冷蔵庫にしまって、あとは放置して階段を駆け上がる。
「ごめん出かける!」
「何だよ、いきなり慌て…」
「侵入者が来たからトンズラする!」
「「は?」」
「じゃ!」
「待て待て待て!」
「うわっ!ちょっ、何するの!」
行こうとしたら、デイダラに後ろから襟首掴まれた。
「何が、『じゃ!』だ!ちゃんと説明しろ!」
「そんな時間ないの。デイダラは知り合いだけど私は初対面。んで、会いたくないからパス。以上、説明終わり!」
「あ、ちょっ…てめっ…!」
隙を見てさっさか抜け出すと自分の部屋にダッシュ!
「あ、うちで暴れるのだけは勘弁してね。」
バタン!
急いで武器ポシェット引っ掴んで、非常出口をオープン!
外に出た途端影が差した。