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もう一度、を叶えるために。second

第13章 思ってたよりも綺麗な人



「うーん…。あ、夕飯にこの間作った肉まんはどう?」

「いいんじゃねぇのか。」

デイダラ、気に入ってた感じだもんね。

「あとは、野菜スープに春巻きでいいか。」

「スープに木耳入れろよな、うん。」

「あぁ、この前買ったやつか。オーケー。他には…。」

あ、大根があったんだよね。
そして、珍しくブリも手に入ったんだよ。
ここは、ブリ大根に…

「…ブリ大根と豚バラ大根、どっちがいい?」

「断然、豚バラだろ。」

「だよねぇ…。」

大根の煮物って、割と好き嫌いが分かれるんだよね。
肉まんとの相性もどうなんだろう。

「私は、ブリ大根ですねぇ。」

「へぇ、鬼鮫さん煮物派なんですね。」

鬼鮫さんが好みを言うって、かなりレアだ。
因みに私はどっちも好きよ。
まぁともかく、ここは鬼鮫さんの好みを優先して…

「ブリ大根にするか。」

言ったら、デイダラが嫌そうな顔をする。

「何で豚バラじゃねぇんだよ。」

「今日は年功序列ってことで。」

ばっさり切ったら舌打ちが返ってきた(笑)

「ブリにするなら白米でお願いします。」

「はあ?」

デイダラが、あり得ないとばかりに鬼鮫さんを振り返った。
何から何まで鬼鮫さんの好みは気に入らないってか?

「んじゃ、お昼ご飯で肉まんにする?卵スープ付きで。どう?」

割と卵スープが好きみたいだし。

「…おう。」

やっぱりな。
渋々ながらも頷く彼はまるで子供みたいだ。
なんだか、大きな弟が出来た気分。

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