第13章 思ってたよりも綺麗な人
「…何で分かったん?」
「テメェはオイラをバカにし過ぎだっての。小南もお前と同じに塞ぎ込んでるからよ。」
「小南も…?」
私、そんなに傷つけたんかな…。
やっぱり謝った方がいいかな…?
でも、どうやって謝ったらいい…?
あぁぁ…!こういう蟠りってどうしたらいいんだろう…!
ぐしゃぐしゃと頭をかき混ぜていると、面倒臭そうなため息が一つ。デイダラだ。
「会ってくりゃいいだろうが。」
「単純な喧嘩だったら私だってそうしたよ。でも今回は色々複雑なのっ。」
「女はめんどくせぇな。」
「そうだね。」
はぁ。
やめだ、やめ。
ご飯の支度しよ。
「そういえばさ。イタチ達って今日帰って来る予定だよね。」
今日はイタチとサソリさんが外出中。
珍しい組み合わせと言えば組み合わせだ。
今日の任務は、二人が組んだ方が効率がいいんだってさ。
なので、二泊三日でお出かけ中。今日がその最終日だ。
んで、デイダラと鬼鮫さんがお留守番。
デイダラと私は多目的ルームのテーブルで工作してて、鬼鮫さんは隣のソファで我関せずの読書タイム。
「…あー、旦那が帰ってくるのって今日だったな、うん。」
…イタチは?サソリさんだけ?
「気が向けば今日中には帰ってくんじゃねぇか?」
「気が向けばって何よ?」
「旦那はあぁ見えて寄り道するタイプなんだよ、うん。」
あぁ、それでサソリさんは気が向けばってこと?
「二人で帰ってくるってことはないの?」
ツーマンセルなんだよね?
「さあな。オイラは知らねぇ。」
「自由かっ。」
まぁ、取り敢えず。
帰ってくるのが夜だと仮定して、夕飯を何にしようか。