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もう一度、を叶えるために。second

第13章 思ってたよりも綺麗な人



その時、ガチャッとドアが開く音に振り返った。
そして、そこにいた人物に目を瞠ってしまった。

「客か…?」

金髪で、顔にいっぱいピアスを付けて、両目には輪廻眼。
確か…

「長門、おかえりなさい。前に話てた子よ。エニシっていうの。」

弥彦じゃなかったっけか…?
記憶違い…?

「俺のことも話したのか?」

「いいえ、話してないわ。」

「なら、何故’’弥彦’’の名前を知ってる?」

な、な、どう、して…?

「無意識か?口元がそう動いた。」

げっ…。
私のバカ…!
小南が慌てたように私の前に回ってきた。

「…私たちを知っていたの?」

知ってたっていうか、なんていうか…。

「知ってたのね…。私に近づいたのは態と?」

目つきが少し鋭くなる。
いや、態とも何も…

「小南は自ら来たんじゃないの?」

小南が来なけりゃ、私は態々二人に会おうなんて思わなかったし。
困って途方に暮れていると、小南は拍子抜けしたように戸惑って肩を落とす。

「じゃあ、何で知ってるの?それも弥彦のことまで。」

うーん…それを話していいものやら…。
小南だけに話すって言ってもなぁ。
多分、ここだけの話にはならない気がする。十中八九長門に私のことを話すと思うんだ。
長門に知られると、オビトにも私の情報が伝わっちゃうんじゃないかってのが気がかり。
何かしら弥彦達ペインに仕込んでそうじゃない?

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