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もう一度、を叶えるために。second

第13章 思ってたよりも綺麗な人




少しして、追いつくのがヘビーに感じた私は、本気モードで、と写輪眼に切り替えた。
その瞬間、いきなり怪しい人影を捉えてぶわっと冷や汗が吹き出した。

どうして!?

いつの間に!

狙いは…

「ミケ!タマ!」

白虎だ!

双子を呼び止めた瞬間、こっちにもクナイが飛んできた。
方向を確認すると、私を取り囲むように暗部の面がちらほらと見えた。

やばい!
二人から離される!

双子の方を見ると、両サイドの中距離程度の位置に銃を構えてる人影が数人見えた。
その間にも、私の方には火や水が飛んできて、身動きが取りづらくなる。

どうしよう!
ここで足止め食ったら二人が…!!


バァン!!!


銃声と野太い悲鳴が耳に届き、一瞬頭が真っ白になる。


兄ちゃんとの最期がぱっと過ぎった。


あんな風に、また失う羽目になるの…?


嫌だ…!


失いたくない!!


その思いで埋め尽くされた瞬間、どういう訳か私の目の前に双子がいた。

まさか…万華鏡…?

はっ…!

「ミケ!」

背中に血が滲んだミケの姿を認識して、私は急いで彼女の背に手を当てる。


バァン!!


阻むように打たれた銃声に、私達は首を竦めながらも体勢を低くする。

「くそっ…!」

駄目だ。
逃げるのが先だ。

私は急いで影分身を出すと、即座に小さなかまくらを作り四人で身を寄せ合う。
そして、素早く印を組んだ。

「土遁、岩鋭槍!!」

出せる限界までチャクラを込めた。
私の最高記録は半径15m。
たけど、それは4年くらい前の話。
今は20mはいく筈だ。
その証拠に、攻撃の手が止んでいる。

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