第13章 思ってたよりも綺麗な人
「小南さんならどうします?」
「私にも聞くの?」
「だって知恵は多い方がいいじゃないですか。」
彼女は微妙な顔をした後、少し悩んでから口を開く。
「…そうねぇ。起爆札で包み込む、とかかしら。」
「もしかして、大量の?」
「…そうね。」
「大量かぁ…。真似できないな。」
う〜ん、難しいぃん…!
でも、包むかぁ。包むねぇ。
「ふん、対策なんて出来っこねぇだろ、うん!」
「いや、それを対策するのが攻略ってもんでしょ。」
「ちったぁ、めげろ!」
「やなこった。」
…そういえば、あの時…。
「私、あの瞬間に傘がほしいと思ったんだよね。空中に、大量に。」
「オイラの爆弾は雨じゃねえぞ、うん。」
「それか、巨大な虫網。」
「虫扱いすんのか、コラァ!」
「めんご。爆弾が小さいからさ。巨大な蜂の群れっぽいなって。黒いし。」
「よし、白くするか。」
「そういう問題でもないような。」
白ければいいってものでもない気がする。
特に動きが。
あ、そういえば…。
「確かこの辺に…。あったあった。」
巻物を開いて一つのポケットを解術すると、ぼふんと風呂敷に包まれた物が出てくる。
「…何だこれ?」
「この前の粘土の失敗作。」
ついこの間、デイダラから粘土の術を教えてもらってちょっと練習したんだよね。
上手くいくまで粘土の山が出来ちゃって。
その時のを全部捨てるのが勿体ないなって思ってさ。
「お前バカだろ、うん。普通こんなもん取っておかねぇよ。」
「バカとは失礼ね。再利用できるかと思って取っといたのよ。っていうか、これを使えないかな?花火みたいにバーンってさ。」
「「「は?」」」
「うん?」
え?何でそんな顔するの?