第13章 思ってたよりも綺麗な人
「無駄だァ!!喝!!」
「うげっ。」
この前より威力上がってるし!
ここは影分身で対処するしかない。
一気に五体出すと、火炎放射で焼いていく。
でも上手い具合に避けられてあまり効果はなかった。
「う〜ん。どうしようかね、これ。」
壁も駄目で焼いても駄目。
水をかけても、土遁だし効果ないんだろうな。
掃除機があればなぁ。
でも再現出来るとすると、風遁が必要になる。
けど、風遁は壊滅的に使えない。
それか、傘がほしい。
逆向きに使えばある程度拾えそうじゃない?
あとは…、昔、サスケが雷遁で無効化してたのを見たことがあったけど、雷遁は使えないし。
…手詰まりだな。
避けてよけてを繰り返していくうちに、段々と手数が間に合わなくなってきた。
「喝!!」
「ぐっ…!痛ったぁ…!…降参!」
ちくしょう。
解術だ。
「よっしゃ!勝ったぜ!」
「ふんだ。」
ちっ。雄叫びなんかあげちゃってさ〜。
でも、ちょっとヤバいな。
日に日に勝てなくなってきてる。
そのうち完全に負けるかもしれない。
「中々いいところまでいってたように見えたけど。残念だったわね。」
え?小南さん見てたの?
「俺が入れた。」
「あぁ、それで。」
「どうだ、エニシ。オイラにひれ伏せ!」
「ははあ〜。参りました〜。」
「心がこもってねぇ!」
「でもひれ伏したよ。」
「心からひれ伏さなきゃ意味ねぇだろが!」
「え〜?」
心からはちょっと難しいよね。