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もう一度、を叶えるために。second

第13章 思ってたよりも綺麗な人



「イタチとデイダラはどうする?」

「オイラはお茶。」

「俺も同じものを。」

「分かった。」

最近、紅茶が美味しい季節になった。
夜は冷え込むからね。

まずは紅茶から。
ティーカップに入れて。自分のを入れてと。
出来た。
次はお茶ね。
イタチのコップはこれ。デイダラのコップはこれ、と。
…いつも思うけど、独創的な柄だよね。
芸術家の思考は分からん。

「はい、お待ちどうさま。」

小南さんの分は私が渡し、あとは各自で取ってもらう。
ふぅ…。紅茶美味しいわぁ。

「さて。…何の話だったけか?」

座ったら忘れちゃった。

「そもそも、小南はどうしてここへ?」

私の代わりにイタチが繋いでくれた。

「鬼鮫から、よくこの子のことを聞いていたのよ。」

…意外に鬼鮫さんってお喋りだよね。

「前々から会ってみたくて…。思い切って来てみたの。」

それはそれは…。

「うーん…、ここは喜んでいいところ?」

思わず目の前にいたデイダラに聞いたら、鼻で笑われた。

「勝手にしろよ、うん。」

「冷たいわ〜。」

「何を言ってほしいんだよ?喜びたけりゃ喜びゃいいじゃねぇか。」

「素直に喜べるかっての。暁の人に会いたいって言われて『わ〜いやったぁ』なんて言える人見てみたいわっ。」

「良かったな。てめぇが第一号だ、うん。」

「やかましい。」

まったく、なんて子でしょ!

「ふふっ。面白い子ね。でも、どうして私が暁だと分かったの?」

あ…。
やっちまった…。
えーっと。こういう時は…。

「鬼鮫さんが暁だから?まぁ、それ関係の人なんだろうな、と。」

「…今、少し考えなかった?」

「まっさかぁ〜。気のせいっすよ。」

やばいやんけ。
めっちゃ鋭い人やん。

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