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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔



「とにかく!人には色々あるの!だから、他人(ひと)と違うからって線引きしないで?ね?」

「…線引きすると、エニシ悲しい?」

「私たちキライ?」

くぅんと鳴く二人はめろめろにかわゆい。

「キライじゃないよ。でも傷つく言葉は悲しくなるからやめよ?」

「’’変な奴’’は傷つく言葉?」

「そうだね。二人も他人(ひと)から言われたら嫌でしょ?」

問いかけると、二人は黙って想像し始める。

「「うん…。」」

「嫌な気持ち。」

「悲しい気持ち。」

素直だね、二人とも。

「そうだね。悲しい気持ちにさせちゃったらね、謝ることも大事なんだよ。」

「あやまる?」

「そう。ごめんねってするの。」

私の言葉をゆっくり咀嚼した二人は、デイダラへと向き直った。

「デイダラ、ごめんね。」

「’’変な奴’’は傷つく言葉。」

「「本当のこと言って、ごめんね。」」

「謝る気あんのか!テメェら!!」

「わあああぁぁぁ!デイダラ、年下!この子たち年下だから!ね!?」

「うるせぇ!!」

あわわわっ…!
手から爆弾が溢れ出てきてる!

「この子たち、いいとこのお坊ちゃまな…」
「「女!!」」

怒られた…。
デカい口開けると、まぁまぁ怖いね。

「…ごめん。お嬢様だからさ、お外の事知らないんだよ。だから大目に見てあげて?」

頼む!
パン!と両手を合わせて頼むと、デイダラは小さく唸りながらも爆弾をしまってくれた。

はああぁぁぁ…良かったぁ〜…。

もう、どっと疲れた…。

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