第12章 懐かしい顔と新しい顔
それから暫く経ったある日。
今日は鬼鮫さんとデイダラがお留守の日。
二人とも何処いったんだろうねって話しても、イタチもサソリさんも知らないそうな。
余計なお世話だけど、互いの予定くらいは普通、把握しない?って思う。
まぁ、とりあえず。
いつも通り朝ごはんをイタチと作り、私は洗濯に勤しむ。
イタチは忍具の点検で、サソリさんはカラクリのメンテで自分のお家に籠もっている。
今は夏真っ盛り。
蝉はじーじー鳴いてるし、日差しは燦々と降り注ぐ。
洗濯物はカラッと乾くから助かるけど、その分あっちぃ。
てなわけで、私は屋上に物干しスペースを作ることにした。
日差し避け対策だ。
少しでも日陰が出来ればその分涼しいからね。
重量オーバーを起こさないように、屋上は主にシーツか布団を干している。
「ふ〜、完了〜。」
影分身と三人がかりでようやっと全部終わった。
さてと、今から何やろうかな〜。
でも明日はバイトだからなぁ。
疲れることはしたくないし。
「近場で薬草採りにでも行くかな。」
籠と袋を用意しなきゃだね。