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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔





…眠い。

まただわ…。

まさかの…まさかなのかな…。


ここ最近、寝た筈なのに寝不足っていう謎現象が頻発していた。
サソリさんに聞いてみても、

『さぁな、知らねぇよ。』

って答えが返ってくるばかり。

本当に何も知らないのかな?
何か知ってるんじゃないかな?
そう思っても、聞きだすすべもなし。

「寝不足か?」

イタチに声をかけられて、「うん」と返事をしながら振り返る。
二人は今朝、任務が終わって帰ってきたところだ。

「おかえり〜…。ここ最近、ちゃんと眠れないみたいでさ。」

私が目をこすりながら答えると、イタチは少し心配そうな顔になる。

「割と早めに寝付いてるのにな。」

「そうなんだよねぇ…。」

心当たりがあるとすれば別人格の件だけど。
出来れば当たってほしくないし、イタチにも可能性段階だとしても知られたくない。

「まぁ、毎日じゃないから今日は大丈夫だと思うよ。」

「そうか…。辛かったらちゃんと言えよ?」

「うん、ありがと。何かあったら、また言うよ。」

「あぁ。」

イタチは優しく微笑む。
心配されるのって、ちょっぴり後ろめたいけどお得感がある。
むず痒いけど嬉しい、みたいな。

やっぱり、一緒にいられるって幸せなことだよね。
イタチもサスケも、早く気づくといいな。

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