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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔




中に入って分かったことが一つある。

「うちはなんて大したことねぇな、うん。」

一人は、喋り方や金の長髪、手の平の奇妙な口。
もう一人。私を見張る目付きが悪くてゴツい人からは、常にカタカタとカラクリの音。
とくりゃあ…。

「芸術コンビ…。」

「何か言ったか?」

「いいえ何でもありません…。」

早口で速攻謝って目を逸らした。
この人の中身は多分、赤髪の見た目年齢不詳の人。
名前は…何だっけ?

「なぁなぁ、サソリの旦那。こいつに会う必要あったのか?」

あ、そうそうサソリだ。

「うるせぇな。気に入らなきゃ別行動でもすりゃいいだろ?」

私に会いに来た…?
また何で?

「おい、お前一人か?」

「…そうですが…。」

「イタチと鬼鮫がここに住んでるって聞いたんだがなぁ。」

「はい?」

どういうこと?
何、私人質なの?

「あの、何するつもりなんですか?」

言っちゃ何だけど、私は人質にならないと思うよ?

「うるせぇよ。テメェは俺の質問に答えてりゃいい。」

「イタチが帰って来た時の顔が見ものだな、うん。」

「デイダラ、余計な真似するなよ?」

あー、そうだったそうだった。金髪はデイダラって名前だったね。

ってそんな事この際どうでもいいや。
本当の狙いはイタチかも。
それまではこのまま平行線になるかな?
それとも先手必勝で仕掛けた方がいい?
でも、この中での戦闘は避けたいな。
だって折角作った家だもん。
イタチのカルテだってあるし。

…そうよ、カルテたんまりあるんじゃん。
何が何でも死守しなきゃ…!

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