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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔




「…ふっふっふっ…。」

これで心置きなく暴れられるってもんよ!

「多重影分身の術!!」

ドロロン!!

一気に40体近くの私が一斉に散らばった。
さ〜て、遠慮なく家捜しさせていただきますか!




さっき入れ替わった仕組みはこうです。

1.前と後ろを歩く二人の一瞬の隙を狙って、写輪眼で錯覚を起こし、私の姿の防犯ビデオ無限ループみたいな状態を作り上げる。
2.チャクラを半分に割って影分身を出し、万華鏡で天ノ羽衣発動。
3.本体はその場から離脱。

これが通用するってうっれしぃ〜!

「幻術、幻術、楽しいな〜♪」

スキップ、スキップ、ランランラ〜ンっと♪

「お?」

ここ何かありそう。

「失礼しま〜す…。」

ガチャリと開けて入った部屋は薄暗くて、ぼんやり見える感じは、和風の理科室みたいな。
中に入って見てみると、机の所々に手術器具があったり、ノートとちょっとした筆記用具があったり。整頓はされてるけどね。
そして、棚には蛇の標本がびっしり。さすが蛇族(笑)
気持ちは理解できないけど、これだけ数集めたところは凄いよね。
いっぱい研究してるんだろうな。

「あれ…?」

奥にもう一つ部屋がある。
ガチャリと開けると、今度は本棚だ。
おっと?これは当たりか?
時々、影分身から入ってくる情報によれば、まだお目当ての資料は見つかっていない。
そもそも、資料として残してるかは分からないけど、大蛇丸がイタチに倒された後にカブトは龍地洞に辿り着いてるんだから、何らか記録が存在したんだと思うんだよね。

外はまだ音がしないから誰もいないと思うんだ。
一応、影分身を出しとこう。
本に夢中になったらヤバいもんね。

「え〜と…。お、いいもん見っけ。」

ランプだ。

シュボっ…

「吊るす所がある。」

ランプの取手を掛けて、と。

「いいじゃんいいじゃん。見やすくなった。」

意外と几帳面な人だね。
背表紙がしっかり表示されてる。

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