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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔





そして、翌日。


「いってらっしゃ〜い。」

二人は予想通り任務が入り、今日は私だけ。
入り口で見送ってから、簡単に部屋の中を片付ける。

よし。

「火の元よし、戸締りよし。出かけるぞ!」

よっしゃ。
偵察だ!




ゴンが見ていた方向に来てみたものの。

「このラインだと思ったんだけどな…。」

ゴンが振り返った方向をまっすぐに走ってきたんだけど、それらしき所は見つからない。
自前の地図で走ってきたコースを書き込む。
これで三本目だ。
写輪眼も使ってるんだけどな…。

「あと一回やってみるか。」

それで見つからなかったら一旦諦めるしかない。
戻ろうと踵を返した時、嫌な視線を感じる。
こういう時は…

「円。」

これが一番手っ取り早い。
一、二、三…三人か。
手前に二人、奥に一人。

私が動かないことを好機と判断したのか、手前の二人が仕掛けてきた。
白いロープっぽいものが飛んでくると同時に、鬼のような化け物が二体。
そして、何処からともなく笛の音が聞こえる。
ロープの方は何となく、ねとねとしてそうな感じ。
触りたくないな…。

と思ってたら、瞬間的に景色が変わる。
あー、これ幻術じゃね?
ぱっと切り替えると、また元に戻ってきた。
その間にも飛び交うロープをするすると避けていく。
そして、幻術も絶えず仕掛けられている。
景色がダブる度に消して、またダブって、を繰り返す。

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