• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔





「たっだいま〜。」

「お帰り。」

「静かに入ってきてくれませんかねぇ。」

「すんません。今日は早いですね。任務終わったんですか?」

最近、家を作ってみた。
つってもテンゾウさんみたく精密なものじゃなくて、岩で作ったかまくら的なものだけど。
ある日、宿を取れなくて、試しに作ってみたらそれが「楽だね」って話になったことがきっかけだった。
んで、ちゃんと場所を選んで人目を避けて建設。
厚みをしっかり作ると、外気に影響されなくて意外と快適だった。

中央にリビング色の強い多目的スペース(リビングって言うと鬼鮫さんが嫌がる)で、隣がキッチン、お風呂、奥にかまくらを足して、私とイタチの部屋。
別棟に鬼鮫さんの家を作ってみた。
二人は大体多目的スペースのソファで休んでるの。

イタチの部屋には行ったり来たりするけど、鬼鮫さんの家には一度も入れてもらった事はない。別にいいんだけどね。
二人ともこの家はそれなりに気に入ってるらしいよ。


「あぁ…、そう言えば表にいつもの狐がいましたよ。」

「マジっすか!」

ゴンちゃんが来てたの!?
私は、荷物を放り投げて急いでキッチンへ向かい、半地下の扉を開けると灯りを持って中へと降りて行く。

「確か…。」

ここら辺に林檎と干し肉があったような…。

「あったあった!」

私はダダダっと駆け上がり、急いで外へ。

「騒がしいですねぇ…。」

お小言が聞こえたけど気にしてられない。

/ 802ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp