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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔





それからの日々は平穏なものだった。

細々とした任務について行ったり行かなかったり。
ついてくるな、って言われることもあるからそういう時はすごすごとお留守番をしてる。
また抜け出せばいいじゃん、って思うでしょ?
ところがどっこい、そうはいかないんだな。
鬼鮫さんのペナルティがしんどいのなんのって…。
あの人ね、本気で怒るとネチネチになるの。
ちょっとした日常の嫌がらせが多岐に渡り、長期に渡り。
だから、抜け駆けするのやめたの。
その代わり、一ヶ月以上は待たないって宣言した。
一ヶ月を過ぎたら探しに行きますってゴリ押ししました(笑)
したら、渋々だけど呑んでくれたから、まぁ、ある種の協定的なものになってる。
けど、任務自体は体の負担が少ないのが多いらしくて、最長でも三週間くらいしかかからずに戻ってくれるから、治療には然程影響はなかった。

治療開始から二年。
やっとこさ目処が立った。
長かったなぁ〜。
根気強く、地道にコツコツと。
大方、完治に近づきつつある。
これで、再発しなけりゃゴールよ。

つーわけで。
私は私で医者の仕事を単発で入れてたりする。
そろそろ、斬不斬さんから借りた二十万両を本腰入れて稼がなきゃ。

でもさ、世間は狭いもので。
偶に、アンコさんや紅さん、ライドウさんには病院で会うことがある。
外来で当たらなくて良かった〜。
紅さんから、すれ違い様に意味深な視線を投げられた時にゃ、ひやひやしたっけ。
変化してた甲斐はありました(笑)

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