第11章 そうだ、野菜を贈ろう!
「あら、サクラちゃんだけなのね。」
今日は、サスケとナルトはいないらしい。
火影室で、みんなで箱をがさごそしてる。
「ふふっ。みんな気に入ってくれたみたい。」
良かった。
暫く雑談が続いた後、先生とサクラちゃんは帰る模様。
「あ、真っ昼間から酒飲み始めた。」
ったくも〜、綱手様は〜。
「酒好きに酒を渡せばそうなるだろうな。」
「だからって火影室で開けるか?普通。」
シズネさんの言うこと聞きやしないんだから…。
おっと、あんな所に先生の影分身’sがいるわ。
二人で視線で頷いて、彼らの死角に体をずらす。
「先生って鼻が利くから油断ならないよね。」
「どのくらいなんだろうな。」
「イタチ達が前回ここに来た時、私が木の上に隠れてたら通りすがりにバレた。」
本当は、影分身も出さずに歩道を走り抜ける予定だったんじゃないかなって思うんだよね。
「…ここ、風上だぞ?」
「げ、マジ…?」
まずいな、大丈夫かしら。
まぁ…、向こうは階下でこっちは屋根の上だから大丈夫、だよね…?
「…念の為にもう少し下がるぞ。」
「了解。」
私達はそろりそろりと下がった。