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もう一度、を叶えるために。second

第11章 そうだ、野菜を贈ろう!




お次は張り込みだ。

「確か、カカシ先生ん家ってここら辺で合ってたよね?」

只今、先生のアパート全体が見える屋根の上で待機中。

「まぁ、住所からするとこのアパートだな。」

「ここってさ、里の一等地なんだよね。」

さすがエリート。

「来たぞ。」

お、ご到着だ。
さっきの女の子二人が運んでくれてる。
ちょい見えずらいな…。
そんな時はお宝コレクションの出番だぜ。
巻物を出して、と。

「じゃ〜ん、双眼鏡〜。」

私を見たイタチは何とも渋い顔をする。

「…もう好きにしろ。」

お許しが出ました(笑)
えーっと、どれどれ…。
何処だ、何処だ…。
双眼鏡と方向とを見比べながら合わせていく。

「…ん?あ、あれだ。カーテンが開いた所。」

部屋に運び入れたらしい荷物を確認する為か、カーテンや窓を開けて逃げ道を作ってからの荷物確認。
さっすが〜。用意周到やね。
二箱目に手をつけたところで不自然に手が止まる。
多分、ビデオレターが発動したな。
よしよし。
少ししてまた動き出した先生は、箱をざっと確認してから三箱を一纏めにする。
意図が伝わったらしい。
それから、先生宛ての箱をがさごそと確認し始めた先生は、小包に気づいて、中身を見て微妙な顔をした。

「ふはっ。おたんこなすに気づいた。」

ちょっとウケる。
先生はそれをカウンターに置くと、影分身を二体だして戸締りをする。
次に出てきた時は、それぞれの箱を持っていた。

「…まだ追うのか?」

イタチの声に、私は双眼鏡から目を離して隣を見る。

「出来ればナルトに辿り着くまでは行きたいかなって。」

「…やれやれ。」

ため息を溢しながら立ち上がったイタチに苦笑した。

「ありがと。」

付き合ってもらって感謝してますとも。

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