• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第11章 そうだ、野菜を贈ろう!




そして、お昼過ぎ。


「人間ってさ、何でお腹空くんだろうね。」

「それは人間に限った事じゃないぞ?」

「生物皆同じよね。そうだけどさ、朝昼晩とお腹空くのって人間だけじゃない?」

「体の癖の問題だろ。三食食べるから腹が空きやすくなる。」

「え…。じゃあ、二食にすれば空きにくくなるのかな…。」

「やってみればいいんじゃないか?」


な〜んて、実のない会話をしてたら無事到着。


「さてと、ここからどうしようか。」

相変わらず一見さんも入里札さえあれば入れるみたいだけど、リスクは高い。
前回の事で、私の侵入経路だって割れてるだろうしね。
写輪眼が使えると楽なんだけど、生憎と私は幻術がてんで駄目だし。

…そもそも、イタチはどう思ってんだろ?
サスケの様子を見に行きたいと思ってるのかな。

ちらっと隣を見上げると、ばっちり目が合った。

「…まさか、行き当たりばったりか?」

…まぁ、それに近いんだが…。

「てへ☆」

誤魔化し笑いをしてみたら、すっと目が細まった。

「お前な…」
「いや、あの。前回と同じ手口でいこうかなって…。」

「前回?」

「ほら、イタチを追っかけてった日。変化の術でちっさい綱手様に化けて、入里札忘れたふりして侵入した。」

「嘘だろ…。」

一度呆れた後、げんなりしてしまった。
だよねぇ。

「いや〜、私も警備があんなガバガバだとは思わなくてさ。はは。」

「お前もお前だ。正面から堂々と入るなんて…。」

「え、私も?」

私もお叱りですか?
うーん、そんなこと言ってもなぁ。
意外に通過しやすかったよ?

イタチは私を見てから塀を見上げる。

「今日は俺が先導する。」

「ありがとう…。」

じゃなくて。

/ 802ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp