• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第11章 そうだ、野菜を贈ろう!





「ふあぁ〜…。」

ね〜む…。

只今、朝の六時前。
イタチに揺すり起こされて、ささっと髪を結って着替えての今…。

「はい、兵糧丸…。」

ポーチから出した兵糧丸一粒をイタチに渡すと、自分の分を一粒放り込んだ。
朝ごはんはちゃんと食べにゃ…。
もぐもぐ…

「…大丈夫か?」

「大丈夫、大丈夫。あと十分もしたら目が覚めるから…。」

真っ暗だと、イマイチ目覚めが悪くね〜…。

「んじゃ、出発しますか…。」

「あぁ…。」

二人しててくてくと歩き出した。



んで、三十分後。



「あったまる〜…。」

朝から開いてた食事処で、おにぎりセットを買ったらお味噌汁が付いてきた。
熱々でお麩とお葱がいい感じ。
出汁がいいのかな?素朴だけど美味しいの。
おにぎりもふわふわもちもち。海苔もぱりっとしていい匂い。

「はあぁ〜…幸せ〜…。」

「ふっ…そうだな。目が覚めたみたいだな。」

「おかげさまで。イタチは昆布のおむすびだっけ?」

「あぁ。お前はたらこだったか?」

「うん、ちょっと冒険してみた。」

この世界って、梅干しかおかかか昆布が主流で生物系ってあんまり無いんだよね。
ここ海辺だからなのか、たらこがあったのよ。
懐かしくて買ってみた。

「でも、美味しいよ。」

「そうか。」

ふふっ、良かった。
イタチも美味しそう。

「キャベツのお新香って珍しいね。大体は大根かきゅうりなんだけど。」

「そうだな。だが、悪くない。」

「うん、美味しよね。」

朝も早いってのに、座席は満員に近い。
でも、この美味しさなら納得。

あっという間に食べきっちゃった。
ちょっと物足りない。

う〜ん、追加で頼みたいところだけど、朝だしね。
これから走るからこれ位にしとこうかな。

「食べ終わったなら行くぞ。」

「ん。分かった。お会計してくるね。」

はあ〜美味しかった。

/ 802ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp