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もう一度、を叶えるために。second

第10章 ルーツを探しに出かけましょ




「お〜、エニシからか!なになに…おぉ!酒じゃないか!」

「私は…何かしら?まぁ、はちみつ砂糖だわ!」

「あれ…?私にもあるんですか!?」

丁度、サクラも交えて綱手と会う予定だったことで、三人共一同に渡すことができた。

「で、エニシはどんな様子だった?」

綱手は酒瓶に頬擦りしながら尋ねる。

「元気な様子でしたよ。相変わらずです。」

「お前が相変わらずと言うなら、あいつは昔からああなのか。」

綱手が言うと、シズネはくすくすと笑う。

「お陰で楽しかったですよ。」

「まぁな、退屈はせんかったが。」

「エニシさんと何話たんですか?」

サクラがキラキラとした目で問いかけると、カカシは少し苦笑しながら掻い摘んでエニシとの話を聞かせた。



「ー…〜…。ま、というわけなんだよ。」

聞き終えたサクラは顔を引き攣らせた。

「エニシさんって…。」

「あっはっはっは!」

「笑い事じゃないですから、綱手様…。」

「いやしかし、報告書だけでは分からない事ばかりだな。あのイタチが手玉に取られてるとは…くくっ。」

「この前報告を聞いた時は肝が冷えましたよ。あの子は、もう…。」

「鬼鮫って人がそんなにフレンドリーな人だなんて、想像つきません。」

三者三様の反応に、カカシは楽しそうに笑う。

「どんなに気難しい奴でも、大体の人と仲良くなれるのがエニシの長所なんだよ。」

「分かります!何でか絆されちゃうんですよね〜。不思議な子ですよ。」

カカシはシズネに相槌を打つ。

「だな。俺もそれで絆された口だし。」

「おやおや〜?なんだ、お前エニシみたいな奴が好みなのか?」

綱手の揶揄いの言葉に、サクラの目が輝いた。

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