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もう一度、を叶えるために。second

第10章 ルーツを探しに出かけましょ





数日経ったある日。

ピンポーン…。

「宅配便で〜す。」

女性の声に、仮眠を取っていたカカシは寝ぼけ眼で起き上がると、玄関のドアスコープを覗き込んだ。

「…え?」

カカシは思わず困惑の声を溢す。
女性二人が抱えている荷物があまりにも大荷物だったからだ。

「すみませ〜ん。荷物の受け取りをお願いしま〜す。」

カカシはぐっと言葉を詰まらせながら、渋々と鍵を開けて扉を開いた。

「あぁ、良かった。いらっしゃったんですね。全部で四箱になるんですけど、中に運びましょうか?」

―四箱も…。一体誰だ?

「…自分で運ぶんで置いていってください。」

「分かりました。では、こちらに受け取りのサインをお願いします。」

カカシは差し出されたペンを受け取ると、走り書きで自分の名前を書き込む。

「ありがとうございました〜。」

二人は一礼すると、足早に駆けて行った。
残った荷物を見てげんなりしながら影分身で中へと運び込む。

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