第4章 久方ぶりの里帰り2
どうなったんだろう。
まだ、向こうでは戦いは続いているのだろう。
カカシ先生とアスマさんと紅さんが臨戦体制をとっている。
けど、何事か会話がされた後、カカシ先生が膝をついた。
多分、月詠だ。
「…俺が膝を折ったのに驚かないんだな。」
私が驚かなかったのが不思議だったのか、敵意があると思ったのか、カカシ先生が尋ねてきた。
気が立ってないから、前者かな。
「大丈夫ですよ、絶対に助けが来ますから。先生の大親友がね。」
私が言うと、少し驚いた様な気配が伝わってきて、それがちょっとおかしかった。
状況は明らかに先生達の不利。
けれど。
ほら、来た。
「ご到着、ですね。」
にっと笑って見上げると、少し照れ臭そうに頬を掻いた。
ゲジ眉こと、マイト・ガイさん。
多分、うちは一族にとってはすごく相性の悪い人。
この人が来た事で、不利になったのはイタチの方だろう。
ふと、ぼんっと音がして隣を見ると、先生の影分身が消えていた。
気を失ったんだろうな。
ゆっくり休んでください、先生。
暫く見ていると、イタチ達が撤退した。
よし、行動開始!