第4章 久方ぶりの里帰り2
アスマさん達が消えた方向を、勘を頼りに走る。
カカシ先生はイタチと戦った時に、水面に立っていた様な記憶があるんだよね。
とすると、大きな川か池。
池なんて木の葉にあったかどうか…。
川ならあった。
街を抜けて、雑木林を抜けた先の大きな川にアスマさん達とイタチ達が対峙しているが見えた。
「いた…!」
私は木渡りを止めて、影になる木の枝に身を潜める。
みんなは丁度対岸近くで戦ってる。
鬼鮫vsアスマさん。
イタチvs紅さん。
知ってる通りだ。
あとはガイさんが来るまで見つからないように…
「なーにやってんのよ?」
え…?
何で後ろから声が…。
バっと勢いよく振り返ったら、
「よっ。」
か、カカシ先生が…。
嘘でしょ…。
私は、さーっと自分の血の気が引いていくのが分かった。
「なーんでお前はこんな所でコソコソとやってんの?」
顔が笑ってるのに、目が笑ってない。
やべぇ…、逃げられる気がしない。