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もう一度、を叶えるために。second

第10章 ルーツを探しに出かけましょ




………。


あれ、これは面白そうな匂いがするぞ。

私の顔を見た鬼鮫さんは胡乱気な顔を向けてきた。

「…何をしようって言うんですか?」

「鬼鮫さんのルーツ、探ってきてもいいですか?」

どうせ暇なんだし。
お互いに干渉しない間柄なんでしょ?

「あ、鬼鮫さんは本を読んでて大丈夫ですよ。私、一人で行ってくるんで。」

私はいそいそとクナイホルダーを装着して、リュックから残り少ない兵糧丸を一袋と巻物を準備。
持ち物は…これで良し。

「行ってきま〜す!」

私は意気揚々と部屋を飛び出した。

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