第9章 久々に血が騒ぐわ…!
「さてと…。すみません、ちょっと二、三日引き篭ります。」
「大分、すげぇ顔だぞ。」
「エニシさん、一人で大丈夫ですか?」
「多分何とかなるよ。薬も兵糧丸もあるしね。」
私が貰った紙袋を見せるように少し振ると、白が少し眉根を寄せる。
「兵糧丸だけなんて、治るものも治らないですよ。」
無理してるって思われてんのかな?
そんなことないんだけどなぁ。
「あ、そうだ。一つだけお願いしていい?」
「えぇ、どうぞ。」
「水枕欲しくてさ。氷貰えないかな?」
そう言ってみたら、白は少し笑った。
「お安いご用意ですよ。後で持って行きますね。」
「うん、助かる。ありがとう。んじゃ、おやすみなさい。」
「はい、ゆっくり休んでくださいね。」
白と斬不斬さんに手を振って自室へと戻って行った。
取り敢えず、洗濯籠準備して。
着替えに、下着に、タオルOK。
「あ、兵糧丸兵糧丸。」
一個だけ食べて、と…。
ちょっとむかむかする。
食べれるうちにもう一つだけ。
歯磨きして、お水と薬も用意して、と。
「よし、寝るぞ。」
うわぁ、結構寒い。
もっとあっためて熱あげ切らないと。
私は頭まですっぽりと布団を被って丸まった。