第9章 久々に血が騒ぐわ…!
「…あまり、無理し過ぎるなよ。」
この言葉に、ちょっとカチンときた。
「誰が原因だと思ってんですかねぇ?」
ナルト達を預からなきゃ鬼鮫さん相手に無理することもなかったのに。
「いや、そっちじゃなくてだな…。」
「何ですって?」
これじゃなかったら何だって言うのさ。
「分かった分かった、悪かったよ。」
「まったくですよ。いきなり丸投げはよろしくありません。」
預けるなら安全確認くらいはしてほしいものだわ。
「ま、とにかく。お大事に。無茶するなよ。」
「早く元気になってくださいね。」
先生に続いてサクラちゃんにも労りの言葉を貰い、諸々の愚痴を飲み込んで笑顔を浮かべた。
「ありがとう。サクラちゃんも帰り道気をつけてね。」
「はい。…あの…。」
ん?
「あの、話せて良かったです。」
そう言って、はにかんだ笑顔は最高に、
「かわえぇ〜…!」
ぎゅっとしたい可愛いらしさ!
これぞヒロイン!!
「え、あのっ…。」
「エニシは昔から可愛いものと綺麗なものに目がないんだよ。」
「あ、…そう…。」
若干もじもじしながら頬を染める姿も萌え!!
ぎゅってしたい!!
でも、ガマン!!
手がわきわきし始めた私を抑えるように、先生から頭をぐりぐりと撫でられて、ちょっと衝動が萎えた。
「はいはい、そこまで。じゃ、俺ら行くな。」
「あぁ、はい。お気をつけて。」
先生は、後ろにいた斬不斬さんと白にも挨拶すると、サクラちゃんを連れて帰って行った。