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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!





「はぁ、はぁ、はぁ、はあぁぁぁ…疲れたぁ…。」

マジでしんどかったー。
チャクラ切れそうだし。
肌が火傷でひりひりする。

漁船港の中に入って一旦休憩。
入り口近くに待機していつでも抜け出せるようにしておく。

建物の影から外を覗くと、

「派手にやるねぇ。」

海上ではまだ水飛沫が上がっている。

「へへっ、すげぇだろ!」
「ばか…!しー…!」

得意気に大声でふんぞり返るナルトを慌てて止めた。

「な、何でだよ?」

「今、外から見えない術かけてるから。この膜、分かるでしょ?」

ナルトは、陽の光できらきらした膜を不思議そうに見上げる。

「うん。」

「この膜が張ってある間中は私語厳禁。姿は隠せても声とか音までは隠せないから。話すなら最低限、小さな声で。いいね?」

「分かったってばよ。」

頷きながら答えたナルトを見て、また海の方に目を向けた。
しっかし、ここからどうするか。

チャクラ切れ寸前で、天ノ羽衣だけで手一杯状態。
正直、今襲われたら正直一溜りもない。

「なぁなぁ…。そういえばさ、お前ってば…。何で名前知ってんだ?」

「…何の話?」

いきなりどうした?

「九尾の話だよ。」

「あ、あぁ…そっちか。」

全然別のこと考えてたから何のことか分からなかった。

「なぁ、何でだ?」

「何でって、言われてもなぁ…。」

何ていうか…。
ここでする話じゃないっていうか…。

「どこで知ったんだってばよ?」

「何処って…言われても…。」

日本なんですけど…。

ごにょごにょと口篭ってると、段々とナルトがムッとした顔つきになってきた。

「…何で隠すんだってばよ。」

「…う、う〜ん…。」

答えようがないんだよね…。

「気にいらねぇ。何でお前が九尾の名前知ってて、俺は知らねぇんだってばよ。九尾は俺ん中にいるんだぞ?」

「あぁ、うん、そうだね…。」

「なのに何で俺だけ…。」

「いや、多分知ってるの私だけだから。」

…口が滑った…。
案の定、ナルトの目が大きく開く。

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