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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!




ぎりっぎり!
ギリギリセーフもいいとこなくらい、息がぎりっぎり!

うわ〜、そんな状態でこのチャクラはキツイぞ。

体が焼かれるように痛いし、意識はもってかれそうだし。
暴れたくて暴れたくてどうしようもない衝動が凄い。
ぼこぼこと、体の周りを橙色のチャクラが覆っていく。
暴れ馬にでも乗ってる気分だわ。

とにかくこのチャクラはやばい。
早く放出しなきゃ身が持たない。

火遁がいい。

衝動的にそう思う。

今なら特大の豪火球が出来そう…!

印を組んで、残りの息をありったけ吐き出して水中で火の玉が膨らんでいく。

もっと、もっと…!

水も怖いくらいどんどん熱くなっていく。

もっと、大きく…!

もっと!!



パシャンと水球が崩れて、ザボンと海に投げ出された。
私は逸早く水面から顔を出し、空っぽの肺に空気を送り込む。

あ〜危なかった〜。

「ぷはっ…!」

隣からナルトが顔を出したから、素早く海面に上がってナルトを引き上げた。
鬼鮫さんは…どこだ?
いやいやいや!どこでもいい!

「ナルト、多重影分身出来る?」

言ったら、きょとんとしたあと、にっと面白そうに笑う。

「おうよ!」

答えると同時に辺り一面に大勢のナルトが現れた。
うわ〜…実際見ると圧巻だね…。
で、彼らは指示も聞かずに一箇所へと走り出す。

「え!?まさか!?」

「鬼鮫って奴の所へ突っ込んだってばよ!」

なんちゅ〜チャクラの無駄遣い!
影分身の集まる場所には、至る所で派手な水飛沫が上がり始めた。
目眩しがある今のうちに…!

「急がなきゃ…!」

「急ぐ?」

「も〜!本当は全方向にバラバラに走っていってほしかったのに〜!」

ボボン!と私も四体影分身を出して、余ってたナルトを掻っ攫って陸方向へ四方に散った。
その間にも写輪眼で蜃気楼の術、更に万華鏡で天ノ羽衣を発動して、私とナルトのチャクラを完全にシャットアウト。これで感知は不可能よ。

私の選択肢は”逃げる”ただ一択!

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