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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!





「あり得ないわ…。」

あれから、もしかしてすぐ戻って来るんじゃないかと待ってみたものの、カカシ先生は一向に戻って来なかった。
ちびっ子達は、お祭りの方が気になるらしく、まだかまだかと囃し立てるもんだから、動かざるを得なかったの。

「いつまで腹立ててるんだってばよ。行っちまったもんは仕方ねぇだろ。」

…この、暢気人が。

「ひとの気も知らないで。一回誘拐されそうになったことがあるんなら、警戒心くらい持ちなさいよ。」

本当はこんな観光が出来るような身の上じゃないんだかんな。

「斬不斬さんのお膝元なんだし。その人達だって不用意には近づいて来ないんじゃないですか?」

サクラちゃんまでがこうだからなぁ。
斬不斬さんを信頼してくれてるのは嬉しいんだけど。

「はあぁ…。もう既に胃が痛い気分…。」

「んじゃ、まだ痛くねぇってことじゃねぇか。」

「うるさいな。」

口だけは達者なんだから。

「お。あれ、くじ引きじゃねぇか?エニシ!あれやりたい!」

「ちょっと、ナルトばっかり選ばないでよね。」

「わりぃってばよ。んじゃ、次はサクラちゃんなっ。」

「もう、調子いいんだから。」

「へへ。ってことで行こうぜ!エニシ!」

「はいはい…。」

まぁ、鬼鮫さんは祭りに行かないって言ってたし。大丈夫だよね。

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