第9章 久々に血が騒ぐわ…!
暫く、自分達の近況を互いに話していって、色々と状況を呑み込んでいく。
自分がいない間の出来事やサスケの様子。
ナルトの生活や気持ちなんかを色々とね。
ナルトに関しては寂しかったんだなぁってエピソードがそれなりにあって、その度に「ごめんね」って謝ってた。
「あの…。あなたは、その…。サスケ君のお兄さんと仲がいいんですか?」
「まぁ、そうだね。仲はいいよ。私が押しかけてて、イタチが押し負けてる感じではあるけどね。」
「そ、そうなんですか…。」
おずおず、もじもじ、と頻りにちらちらと見ながら何かを訴えているサクラちゃん。
はっきり言ってくれないと、よく分かんないんだよね…。
「何を聞きたいの?」
私が気持ち優しく問いかけると、ぱぁっと一瞬輝いて、でもしおしおと沈んでいく。
訳が分からず、助けを求めるように先生を見ると、ふいっと視線を避けられた。
だから、何なのよ…。
「なぁなぁ。エニシってば、なんだってサスケの兄貴とつるんでんだよ。お前だってサスケと同じなんじゃねーの?」
サクラちゃん復活。
興味津々なご様子。
なるほど、これが聞きたかったのか?
でもこれ、答えたらあかんヤツや。
「…えーっと…。ノーコメントで。」
「はあ??」
「うん、だからノーコメントでお願いします。」
みんなの視線が刺さるものの、どうにも出来ない。
言うわけにはいかないんだもん。
すると、半眼のナルトが口を開く。
「俺ってば、前にあいつに連れてかれそうになったんだよな〜。半年位前に丁度お前と会ったその時に。」
「う、うん…。」
知ってる。
よくよく存じておりますとも。
「それでもお前はサスケの兄貴と仲良しこよしするのか?」
じとぉ〜っとした目で見られて、すすすっと目を逸らした。
「…ノーコメン…」
「お前は、俺をどう思ってんだってばよ?」
…一丁前に聞くじゃないの。
それも、先生のパクリだよね、それ。
悔しいけど、ノーコメントで通せない質問。