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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!




「じゃ、エニシ。あとよろしくな。」

そう言って突然立ち上がる先生。
な、何言ってんの?

「急にどこ行くんだってばよ?カカシ先生。」

「俺は別口で任務に行くの。だからお前らはここで留守番。じゃな。」

「いやいやいや、”じゃな”じゃないですよ。ちびっ子達置いてどこ行こうってんですか!?」

しかもナルトを今!ここに置いてくって正気の沙汰じゃないから!
イタチも鬼鮫さんもいるのよ!?

「いつものことですよ。直前に聞かされることだって初めてじゃないんですから。」

やれやれと、首を振るサクラちゃんは至極落ち着いていた。
ナルトに至っては「ふ〜ん」で済ます始末。

「…は!?」

私だけがサクラちゃんの言葉に目を剥いている。
上司がそれでいいの!?
君達、もっと抗議しなよ!

「ちょっとちょっとカカシ先生!ちびっ子を抜忍に丸投げはよろしくないですよ!」

「お前なら大丈夫だ。」

きりっ☆じゃないよ。
このちゃらんぽらんが!

「サクラちゃんのご両親にチクるぞ。」

「ぐっ。」

先生は苦い顔で言葉に詰まった。
にや…。

「そうですよねぇ。いくらカカシ先生と言えど、どこの馬とも知れない奴に、人様の大事な愛娘の身の安全を丸投げとか、ないよね〜。」

すすすっと目を逸らすカカシ先生。
どうだ。ここまで言われて出る気にはなるまい?

「そこはほら、うちはの馬だってことは判明してるから大丈夫だよ、多分…。それにうちはは純血の血筋だし?ね。ってことでよろしくなっ。」

ドロン…

「ドロン!?何考えてんの!?あの人!!」

普通行くか!?

「あ〜あ、行っちまった。」

「しょうがないわね。私達だけでお祭り行く?」

「戻ってこい、こらあぁぁぁぁ!!!」

暢気に今後のご予定を立てる二人に目もくれずに大声で叫んだ。

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