第9章 久々に血が騒ぐわ…!
「…友達…的な?弟みたいな…」
「んじゃ、せめて理由くらいは聞きてぇよな。でなきゃ納得できねぇってばよ。」
「ぐっ…!ナルトのくせに…!」
ナルトに言い負かされるって、ちょっと悔しい…!
それより、困ったぞ…。
何て返すのが妥当か…。
う〜ん…。
「あ、三年後までこの答え保留にしてくれない?私がやりたいことに引っかかる案件だから、それが終わったら絶対言うから。」
多分、三年あれば事態が動く筈。
万が一動かなくても、出くわしたら今度は上手く逃げよう。うん、そうしよう。
「何で今言わねぇんだってばよ?」
真顔で首を傾げるナルトに、ついつい眉がぴくぴく動いてしまう。
「…あんた、そんなに人の話を聞かない子だったっけっか?」
「聞いてるってばよ。エニシのやりたいことを何で秘密にする必要があるんだってばよ?」
「…一人でやりたいからに決まってるでしょ。頼る気があるんだったら言ってるから。成功させるには自分だけで抱えてた方がいいこともあるの。」
はあぁぁ。
この子と話してると堂々巡りになりそうだわ。
「とにかく、今は言えない。誰にも言ってないし。ここだけの秘密であっても言わないから。」
「えぇ〜。」
「えぇ〜、じゃないの。言わないったら言わないの。そして、出来ればここで私と会ったこともサスケには言わないでおいてもらいたい。」
「何でだってばよ?」
「サスケの精神衛生上良くないから。」
ここで私に会ったなんて知ったら気分悪いでしょうね〜…。
「っていうか、そもそもサスケは今日何でいないの?」
「お前は…。はあぁ…そういう奴だよな、お前って。」
カカシ先生は諦め半分にため息をつく。
「サスケは里に留守番だよ。祭りに行く気がなかったんだって。」
「へぇ、楽しいのに。」
それはそれ、これはこれ、って楽しめばいいのになぁ。
まぁ、結果的には来なくて良かったけどさ。
「…イタチに鉢合わせなくて良かった…、か?」
ぎくっ…!
「の、ノーコメントで…。」
「バレバレだよ…。」
もう、やだ…。
今度は私が項垂れた。