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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!




「あの…。あなたは、その…。サスケ君のお兄さんと仲がいいんですか?」

「まぁ、そうだね。仲はいいよ。私が押しかけてて、イタチが押し負けてる感じではあるけどね。」

「そ、そうなんですか…。」

おずおず、もじもじ、と頻りにちらちらと見ながら何かを訴えているサクラちゃん。
はっきり言ってくれないと、よく分かんないんだよね…。

「何を聞きたいの?」

私が気持ち優しく問いかけると、ぱぁっと一瞬輝いて、でもしおしおと沈んでいく。
訳が分からず、助けを求めるように先生を見ると、ふいっと視線を避けられた。
だから、何なのよ…。

「なぁなぁ。エニシってば、なんだってサスケの兄貴とつるんでんだよ。お前だってサスケと同じなんじゃねーの?」

サクラちゃん復活。
興味津々なご様子。
なるほど、これが聞きたかったのか?
でもこれ、答えたらあかんヤツや。

「…えーっと…。ノーコメントで。」

「はあ??」

「うん、だからノーコメントでお願いします。」

みんなの視線が刺さるものの、どうにも出来ない。
言うわけにはいかないんだもん。

すると、半眼のナルトが口を開く。

「俺ってば、前にあいつに連れてかれそうになったんだよな〜。半年位前に丁度お前と会ったその時に。」

「う、うん…。」

知ってる。
よくよく存じておりますとも。

「それでもお前はサスケの兄貴と仲良しこよしするのか?」

じとぉ〜っとした目で見られて、すすすっと目を逸らした。

「…ノーコメン…」
「お前は、俺をどう思ってんだってばよ?」

…一丁前に聞くじゃないの。
それも、先生のパクリだよね、それ。
悔しいけど、ノーコメントで通せない質問。

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