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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!



「なぁ…、お前にとって…。いや、お前は俺をどう思う?」

「どう思う、か?」

どゆこと?

「俺はお前を仲間だと思ってる。お前は?」

弱々しい声音。
いつだって飄々としてどっしり構えてる人が珍しいこって…。

「カカシ先生のことは好きですよ。仲間だと言ってもらえたことは素直に嬉しかったです。」

「なぁ、俺は!?」

「あんたねぇ!!」

ゴン!

痛そう…。

「気を使ってるなら、大丈夫だよ。二人ともこっち来なよ。」

サクラちゃんに言うと、困惑気味に及び腰になる。

「で、でも…。」

「へーきへーき。」

ぽんぽんと隣を叩くと、ナルトが素直に駆けてきて、サクラちゃんもおずおずと続いた。

「お前!急にいなくなっちまって心配したんだかんなっ!」

「あーうん、ごめんごめん。って綱手様から事情聞いたんじゃないの?」

「俺は聞いてねぇってばよ!」

えぇ〜…これ一から説明するの面倒臭いな。

「え〜っと…。あの日突然、私のお兄さんが迎えにきて、里を出ることになったもんだから、さよならも出来なかったのよ。ごめんね。」

「さよなら、くらいは言って行けよ!」

「うん、人の話を聞こうか。」

馬鹿なのか、あんたは。

「とにかく、私は里とは仲違いしてるから、戻れない、ってか戻るつもりはない。OK?」

「そんなもん気にしなきゃいいじゃねぇかよ、戻ってこいってばよ。」

「あんたは…!人の話を聞きなさいよ!!」

ゴン!!

間近で聞くと、凄い痛そうな音がする。
まぁ、でも今のは助かった。
また怒るのは疲れるからね。

「…案外、大変な仕事だね。先生って。」

「分かってもらえて嬉しいよ。」

私が苦笑すると、先生からも苦笑が返ってきた。

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