第9章 久々に血が騒ぐわ…!
連れてこられたのは、お馴染みタズナさんの家。
私は縄ロープでぐるぐる巻きにされて土間の式台に座らされております。
ちびっこ達は少し離れた所…入り口付近に立ってこちらを見張ってる感じ。
カカシ先生は私の隣に座って、半分胡座をかいて頬杖をつく。
「で?お前、何でここにいるの?」
「…斬不斬さんのお手伝いに来ました。」
「それも聞いてみたかったんだよね〜。いつかの日は、突然白が来て度肝を抜かされたよ。」
ナルトの初任務の時のことか。
初めてのD級以外の任務。
本当は斬不斬さん達と死闘を繰り広げる筈だった。
でも、二人は私の言葉を信じて回避してくれた。
「そこはまぁ…。ほら…ね?…先生なら何とかしてくれるんじゃないかと思って…。」
実際、どうにかなったから、斬不斬さん達が恙無く健在なわけだし。
「生きてるなら生きてるで、せめて一報ほしかったなぁと思うわけよ。知らない奴からお前の無事を遠回しに聞いた時の俺の気持ちが分かるか?」
「それは、悪かったとは思うけど…、一報は…ちょっと無謀かなぁと思うのですが…。」
生きてます、なんて手紙送ってみてよ。
ただでさえしつこかった根の暗殺隊が、またわんさか来るじゃん。
「ま、そうだろうけど。」
じゃあ、何で言ったんだよ…。