第9章 久々に血が騒ぐわ…!
それから、今度は二人で出店を回り、大福を食べたり団子を食べたりと、甘味巡りみたいになってしまった。
でも、イタチは楽しそうにしてたから、これはこれでありなんじゃないかな。
「次はどこ行きたい?」
「そうだな…。」
「あっちはさっき行ったから…、今度はこっち側行ってみる?さっき混んでて行けなかったし…。あれ?」
いつの間にかイタチがいなくなっていた。
今の今までいたのに…。
「おかしいな…。どこ行ったんだろ。」
探しに行こうかと思って体の向きを変えた時、後ろからぐっと肩を掴まれた。
あれ、また捕まっちゃったかな。
そう思って、くるっと首だけ振り返って二度見した。
「よっ。お前こんな所で何してんの?」
それ、私のセリフだから…。
その正体はカカシ先生だった。
「ちょっと付き合ってよ。」
顔が笑って目が笑ってない。
「いやん、付き合ってだなんて〜。わたくし、想い人が…」
「そんなもんいないって言ってたよねー。さ、こっちだよー。」
逃げられんかった…。
「諦めろってばよ、エニシ。」
「この人が、サスケ君と同じ一族の人…?」
ナルトにサクラちゃんまでいるのね。
下手に暴れられなくなったわ…。
腕をしっかり組まれてドナドナされていくことになった。